パッケージアカデミーで学ぶこと その3

2016年8月24日

今回は、構造設計(コンストラクション)を終えた後にはじまるデザインの講座のお話です。

パッケージデザインはその名の通り、中身を保護する外装のデザインです。パッケージとひとくちに言っても、その素材は多岐に渡り、紙をはじめビンや缶、フィルム、樹脂などさまざま。とりわけ日本人は「紙好き」と言われ、紙を使ったパッケージが最も多いのです。スーパーで見かける安価なお菓子の箱ですら「開ける楽しさ」や「開けたらもう一度閉められる」という機能が搭載されています。

そんな箱の機能も、デザインとマッチしてはじめて生きてきます。この形状に、なぜこのデザインか。パッケージデザインは「売るためのデザイン」なので、そこに必然性がないと消費者は納得して購入に至ってもらえません。
アカデミーでは、形のイメージから表面デザインへの展開を学びます。正面、側面、天面、裏面を使いこなし、立体形状と同時にデザインが浮かぶ脳になるのが目標です。

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写真は、ひとつ前の投稿の作品写真の図面です。できあがったものを見ると難しそうですが、まずは「こんな形にしたい」という妄想から始まります。その妄想こそ「デザイン」です。デザインをする人しか妄想は描けないのです。そして、それを形にできるかどうかは技術と知識次第。ぜひアカデミーで一緒に学びましょう。

デザイン担当講師
パッケージデザイナー 三原美奈子

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