現場実習で学んでいただく、「貼箱(はりばこ)」についてお話します。
「貼箱」・・・多分一般の方には、馴染みのない言葉です。しかし実際の生活では、よく目にしているはずです。ちょっといい、お菓子や化粧品などの化粧箱です。
ベースは、1〜2mm厚のボール紙。それを一旦箱のカタチにして、その上から紙などの素材を糊で接着してつくります。ですので、「貼る」「箱」と書いて「貼箱」といいます。
まずは貼箱の基本的な構造、そして形式、素材、ゲス(内装)、箔押しの種類などの説明やコンセプトも含めた制作事例について。そして一番基本的な「C式(かぶせフタ式)」の制作実習に入ります。これはWS用の簡易な作業ではなく、実際に貼箱製作で使っている機械で本番さながらに作っていただきます。恐らく、この製作体験は他所では出来ません。「C式貼箱」のベースとなる生地(ボール紙)部分を、カッターナイフを使って作り、それを基に製作していきます。
貼箱は、同じ形状でも使う紙素材が違えば、仕上りの見た目も作り方も違ってきます。とてもおもしろい箱ですが、その分作り方は複雑で高度な知識と技術が必要になります。しかし、ここぞというときの化粧箱として、この機会に是非「貼箱」について学んでください。
貼箱設計士、パッケージプランナー
村上 誠
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