iPhoneの箱の中で見つけたものづくり

2017年5月13日

土曜日です。昨日よりもかなり気温低かったですね。
今日は弊社お休みを頂いております。
先日、携帯をiPhoneに変えました。7〜8年振りです。
ここ2年はガラケーでした。

iPhoneのケースに関しては以前村上紙器工業所の村上社長が紹介されていました。
村上社長のブログ

私が注目したのは、箱の中に同梱されているイヤホンなどをきれいに納めているケースと呼ぶのか、付属と呼ぶのか‥美しすぎる付属品です。


きれいにコードがまとめられていて
イヤホンがスッキリと美しく収納されています。

こんな仕上がりにしようと思うと、とても一枚の紙では
作れません。

どんな構造になっているのか、分解してみます。

貼り合わせてあるのでカッターを使って剥がしていくのですが、
力を入れるので案の定、切りました・・・指。

痛い・・

多分、これで全部だと思います。
いっぱい貼り合わせてますねー

きれいに剥がせなくてちょっと汚いです、すみません  笑

構造はシンプルです。

細かい部分まで行き届いた設計はされていますが、
貼り合わせるという事で機能を満たせつつ、シンプルな構造に出来ているんでしょう。

一枚で何とかしようと思うと絶対複雑になりますが、
積層させる事が前提の設計なら、複雑な事はしなくて良いですから。

ガラケーの箱の中に入っている段ボールの緩衝材などは、
一枚の紙からその機能を満たす為にすごく複雑な構造のものになっています。
職業柄、そういう複雑な構造の紙製品を見るとワクワクします。
と、同時に自分には作れるんだろうか?と考えてしまいます。

話は戻りますが。

このiPhoneのパーツを貼り合わせて、組み立てて、イヤホンをセットして完成。
手作業だったら大変です。 どこまで自動なんでしょうか?

このパーツは何セットを付け合わせてトムソン抜きしているのだろう・・?

画像の5パーツで1セットです。
トムソン抜きをする際はロットから考えて1セットだけで抜くはずもありませんし、
同じ型をたくさん複版して使っているんだろうと思いますが、実際はどうなんでしょうか。

トムソン加工もですが、印刷する事も、貼り合わせる事も、組み立てる事も、
イヤホンをセットする事も全てにおいて丁寧なものづくりをされてるんでしょうね。
その結晶は本当に素晴らしいの一言に尽きます。

こんなに手の掛かった紙製品を作る事はなかなかありませんが、
美しいものづくりは心掛けたいです。

心が荒んでしまう時、これを見たら落ち着けそうです。

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